建築デザイナーとしての、こだわりは何ですか?」とクライアントから聞かれることが
たまにあります。
う~む、なかなか答えにくい質問ですが、いつ頃からか「こだわらないことに、こだわるようにしています」と私はお答えするようになりました。(なんともファジーな答え方かもしれませんが!)
もちろん、「こだわらない/こだわりがない」という意味合いではなく(笑)、常に「ニュートラルな気持ちで、各プロジェクトに向かい合いたい」という想いからだと、自己分析しています。
例えば、(写真のように)同じ敷地でも発散した思考の過程から、次第に方向性が収束してくると、複数の選択肢に行き着く場合があります。
どんなに平凡な計画敷地でも、風土や気候を前提とした周辺環境との関係で個性を見出すことはできますし、そこで暮らすことになるご家族の想いもそれぞれです。
ということで、「土地の個性×家族の個性=暮らし方(住まい方)の個性」という方程式を私は大切にしたいと考えています。
そのためにも、既成概念や自身の実績に、とらわれすぎず(こなれた感覚を捨てて)、常にニュートラルなスタンスでクライアントや対象環境と向かい合いたいと思います。
(気持ちはいつまでも、青春です!)
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