みなさん、こんにちは!
建築デザイナーとして住宅を設計するにあたり、こだわっていることを「私の住宅デザインメソッド」と題して、シリーズでご紹介していきたいと思います。(何回シリーズになるかは、わかりませんが…苦笑)
さて、記念すべき?!第1回は、「快適な日陰をつくること」についてです。
住宅設計の仕事をしていると、ほとんどの建築主さんから出てくる’’定番のワード’’がいくつかあります。そのうちのひとつが、「日当たりを良く」や「南側の窓を大きく」といった採光計画に関するものです。
住宅を設計するにあたって、設計者の間では、「まど」というよりは「開口部」というワードが定着していますが、光や風、視線のコントロールなどが開口部をどのようにとるかによって決まってきます。
なので、日当たりを良くしたい=南側の窓を大きく、といった既成概念にとらわれすぎると、「日当たりが良すぎて、常にロールスクリーンやブラインドをしなければいけない、しかも暑い、もちろん外の景色は見えない」といった「思わぬ不快で不便な状況」を作り出してしまうことがあります。
そうならないためにも!という訳ではありませんが、発想の転換で「快適な日陰をつくる」という視点から、開口部(住宅の内部と外部との関係)を考えてみると、新たな発見があるかもしれません。
写真は、「快適な日陰を作り出す条件」について、検討したときのコンセプト模型です。もう20年ほど前の写真ですが、ひょんなキッカケからポロリと出てきのでした。
Matumoto
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